バックストーリー

性エネルギーの発見

とある研究所で、新しい電磁場の研究がされていた。それ自体は特に
珍しいものでもなかったが、不定期的にある特徴が見られた。
エネルギーの供給より、出力のほうが大きくなるのだ。
あるとき一人の女性研究員が、その特徴が見られる時期が、人間の生
活と相関があることに気がついた。
出力は、人々の就寝前に増大する。休日前はそれが顕著になる。

女性研究員は、いくつかの可能性を検討し、電磁場が人体から放出さ
れるある種のエネルギーをトラップして励起していることを確認した。

人体は快楽を感じるときにエネルギーの流れを起こす。

彼女はこの電磁場内で自ら自慰行為をし、その理論を証明した。
この電磁場はこの女性研究員の名前から、マリーヌ・フィールドと名づけられた。

人間はエクスタシー時に脳内に位相空間へのチャンネルが開き、そこから
エネルギーが現空間に流れだす。それは、通常の物質には影響を与える
ことなく現空間では次第に減衰し消失する。
マリーヌ・フィールドは、それをトラップし、電気エネルギーに変える。

人が快楽を感じる事でエネルギーが得られる。

その発見は、人類が無尽蔵のエネルギーを手にした事を意味していた。

まず、性エネルギー発電所が作られた。
ここには、多数の女性がジェネレーターとして勤務した。
女性であったのは、エネルギー発生時間の長さによるものだ。
ジェネレーターガール(レディ)達は交替で発電所内でそれぞれの方
法で、電力を作り出していた。

ジェネレーターガールの出現により、性に関してのタブーは、少しづつ
なくなっていき短時間の勤務(3日間に2時間)で、高給を取るジェネ
レーターガールは少女たちのあこがれの職業にもなりつつあった。

SEL(Sex Energy Laboratory)の設立

無からのエネルギー発生方法を手に入れた人類が、それを兵器として
使おうと思うのに時間はかからなかった。

兵器搭載型のAEG(Acme Energy Generator)の開発機関として、SEL
が設立された。

性エネルギーには、処女はエネルギーノイズが少なく、非処女は
出力が大きいという特徴があった。

そのため、場所が取れる発電所等には非処女が勤務したが、AGS搭
載の移動型兵器には巨大な整流器の必要が無い、処女が使われた。

なぜ処女にエネルギーノイズが少ないかという事は様々な角度から研究された。
性交によって変化するもの。精神のバランス。ホルモンのバランス。
だが、決定的といえる理論は確立しなかった。

処女は非処女より価値がある。という一般的常識が数値的に確立しつつあった。
それは、性に関してのタブーの緩和と混じり合い複雑な社会理念を作った。

処女喪失は重大な事件である。
処女をレイプするのは将来の可能性を奪う重大な犯罪である。
処女の自慰行為は自らを高めるための健康的で立派な行為である。
複数の男性と性行為を繰り返す女性も、ジェネレーターガールを目指しているのなら
それは努力をしていることなのだ。

SELでは様々な女性を研究し性エネルギーの解明に努力しているが、条件による
エネルギー発生量を知る程度が限界で、その原理の解明には至っていない。

性エネルギー兵器条約

性エネルギー兵器開発の暴走を危惧した国連により、性エネルギー兵器条約が
締結された。

その最重要事項ともいうべきものが、

性エネルギー発生機関を搭載した兵器は、その発生者たるものが、パイ
ロットをつとめなければならない。また乗員は最大1名までとする。

というもので、これにより、パイロットであるジェネレーターガールは快楽を
感じながら、そのコントロールをしなければならず、快感の大きさによって
出力が決まる性エネルギー兵器は事実上の出力制限と、可動時間制限
を設けられたことになった。

これが、のちのパイロットの改造につながる。

SEL JAPAN

性エネルギー兵器条約締結後、
日本性エネルギー研究所に初めて正式のジェネレーターガールが誕生する。

GG希望者は各都道府県にある性エネルギー測定装置により自分のエネルギー
発生量を測定し(測定方法は推して知るべし)、証明書をSEL JAPANに送付する。

エネルギー発生特性(アイドリング出力、安定出力持続時間、絶頂時出力、
回復時間、最高絶頂回数)や、将来性を鑑みて選ばれたのが、GG1桐島可奈子
(当時16)である。

この後約1年の間に
GG2神代あおい(17)
GG3如月かんな(17)
が加わる。

3人のデータをもとに超小型性エネルギー発生器 AEG−00”菩薩”を
搭載した飛行型性エネルギー兵器 FT−AEG−00 通称”スリップ・ストライカー”
が完成した。

これに伴いGGも増員される。

GG4鈴木萌実(17)
GG5樫原夢子(15)
GG6渕田杏子(22)

ダズンマリア

どこの国かはわからない(英語圏)の研究所で性エネルギー兵器が開発
されていた。12人のGGを戦わせ(双方の快感を相手の脳に投射し脳が
焼き切れたほうが負け)勝ったほうのGGが相手のからだを得る。
それをくり返し、12の性器を持った一人の女性を作り出し、最強の性エネ
ルギー兵器を作り出そうというのだ。
コードネームをジェニアリからデッセンバーまでつけられた12人のGGは
互いの体を奪いあい、最後に残ったジェニアリが、パイロットに選ばれた。

もはやそれを人間というのか、ジェニアリのからだは上下に切り離され、上
半身から伸びた神経は巨大な球体内部に培養された神経叢に接続され、
12の下半身につながれていた。
コードネームは”ダズンマリア”。

その脳に12人分の快楽を受け、巨大なエネルギーを発生する。
そしていつしか、精神に異常をきたしていった。

あるときダズンマリアは試験中に研究所を破壊して飛び立った。
ジェニアリのからだは、栄養液の供給を受け数年間は生きていられる。
性エネルギー兵器の欠点とも言える可動時間は、大容量のコンデンサで
解決されていた。
左右64枚づつ計128枚の羽根を持った女性像は、すでに理性のコント
ロールからはなれていた。

ジェネレーターガール強化計画

ダズンマリアという性エネルギー兵器は、国家から独立した存在となった。
ただ一人のパイロットから、SEL JAPANのGGの6人を合わせたより
多くのエネルギーを発生している。

そして、無差別というより気まぐれに地上を攻撃しながら浮遊している。

どこの国のものかもしれぬダズンマリアを攻撃できるのは、他国への感情を
考慮した結果、自国の領空を侵犯したときのみに限られた。そして大出力の
バリアを持つダズンマリアを攻撃する事は自国領土への被害も意味していた。

各国は、ダズンマリアに対して防衛するのみという態度を取った。

日本でも、防衛のための性エネルギー兵器の開発とGGの強化に着手した。

下腹部に膣を冷却するための冷却水のコネクタ。
快楽が限度を過ぎたときのための、神経切断装置。
心停止の時のための人工心肺のコネクタ。

いずれもジェニアリ・マリアの改造に比べると微々たるものだが、これが日本で
初めて正式に認められた人体改造であった。
また、いずれエスカレートする改造の第一歩でもあった。


VSダズンマリア第一次戦闘


某年8月。ダズンマリアは北極から南下し、日本海へと進入する。
SELJAPANではそれに備え、ジェネレーターガール、可奈子、あおい、かんな
に対し、強化処置を施す。

当時、SELJAPANの制式性エネルギー兵器だったスリップストライカーは
主兵装のレーザーに加え対ダズンマリアとして、新装備のCGR(コンビネー
ション・ジャイロ・レールガン)で迎撃を開始する。

ダズンマリアのレーザー攻撃は熾烈を極め、スリップストライカーの主レーザーでは
有効照射時間がかせげない。
3人のジェネレーターガールには、戦闘行動による快楽により絶頂時間が迫る。

業を煮やした可奈子が、危険をおしてCGRの照準をあわせる。
CGRは弾丸に超高速回転を加え、直進特性を強化する。そのため、準備段階から
射出まで、バレルを含む機体全体がその方位を変えることが困難になり、スリップ
ストライカー自体が、非常時以外はその飛行方向を変更することができなくなる。

可奈子のスリップストライカーはダズンマリアからの主レーザーの照射を受けなが
ら、CGRを射出。直後に動力機関を破損し墜落する。
スリップストライカーの動力は、燃料を発生させながら燃焼させるため、機関停止
時も爆発するようなことはなく、水蒸気をまきちらして安全に停止する。

だがしかし可奈子の射出した弾丸はダズンマリアに命中するものの、その動力
機関である翼を数枚貫通したのみで、その機能を停止するには至らなかった。

可奈子の機は海面に不時着したものの、戦闘のエスカレートにより3人の機は
すでに中国の領海内に入っていた。
ダズンマリアのECMを避けていた僚艦は救助に間に合わず、可奈子の機は中国
海軍に拿捕された。

十数分後、対ダズンマリアの戦闘空域は、季節がらの暴風雨にさらされていた。
雨天中では、レーザーが無効化されるため、ダズンマリアは上昇し雲上から
中国方面に移動した。

神風に助けられたかたちになる。

SELJAPANはダズンマリアに対して新たなる装備の開発を迫られることになった。
ジェネレーターガールの増員と、新たなる性エネルギー兵器の製造がなされる。


付・SELチャイナ


SELJAPANとの戦闘の後、ダズンマリアは中国領土内に進入し破壊行動を開始
する。
SELチャイナの、ジェネレーターガール小猫花と封力は戦闘を開始する。
が、ダズンマリアはには全く歯が立たず、大敗を喫する。
ダズンマリアの攻撃により中国東部沿岸の一部は焼け野原となり、ダズンマリアは
ここに数ヶ月滞在し、可奈子より受けたCGRの傷を修理した後、また日本方向への
進行を開始する。

SELチャイナ管理部は、LV1ジェネレーターガールの能力に見切りをつけ、
小猫花、封力の両名をLV3に改造することを命じる。
拿捕された可奈子は、その体を調べられ、より高いエネルギーを得るべく肉体的に
いくつかの改造をされた。

その後、SELJAPANとSELチャイナは、ダズンマリアを共通の敵と認め技術的な、
交流を開始し、可奈子も日本に返還されることとなった。
このとき可奈子は、快楽を高めるために、性感の強い部位を改造されていた。
ただし、可奈子の改造においては身体的には異形であるが、外科手術により
元の身体に戻ることが可能であるため、LV1とみなされた。

付記
封力は、その後LV3に改造され、公式な舞台から姿を消す。
小猫花は改造途中に何者かによって誘拐され、その後消息不明。

SEL JAPAN 2


スリップ・ストライカーではダズンマリア、ひいては他国のジェネレーターガールに対抗
できない事がわかった日本国政府はSEL JAPANに新たな、研究・開発予算を
計上し体制の強化を図った。

まず、現状で目に見える驚異、ダズンマリアへの対策が講じられた。
CGRが無効化された事により新たな攻撃手段が考えられた。

1.性エネルギー兵器の最大の長所は航空機に膨大な電力が供給できる事である。
2.敵は電磁シールドされていない電子兵器をすべて無効化する。
3.広域攻撃兵器としての核は、社会的に使う事ができない。

等の条件から、航空機に巨大な弾丸を積み込み、電磁力で打ち出す兵器が考案
された。

スリップ・スティンガーと名付けられたその航空機には巨大な鉄塊がただ一つ搭載され
ライフルの螺旋の溝の代わりに、電磁力で回転を与えられ打ち出される。
だが、この機体には欠陥があった。回転を与えられた鉄塊はジャイロ効果により
その方位を固定化するため回転の鉛直方向にしか機体が進めなくなるのだ。

その欠陥を補うため、スリップ・バックラーという、膨大な電力を防御にのみ使う機体が
作られた。機体前部に円形の盾をつけたようなデザインのこの機体は、レーザー攻撃
を防ぐための反射・冷却に優れ、スリップ・スティンガーとペアになり、鉄塊を打ち出す
時間を稼ぐための時間を作る事が主な目的とされた。

それと同時に、スリップ・コマンダーという指令機が設計された。
性エネルギー兵器の出すEMPの強電磁場内での戦闘では無線が使えない。
光学観測で味方機をとらえ、レーザーで通信するしか手段が無くなる。
戦闘空域内にあって、すべての性エネルギー兵器を統括する役割としてつくられた
スリップ・コマンダーは戦闘の要となる存在になる事が予想された。
可奈子の機体のロストも建造の必要の大きなファクターになっている。

電子機器に多大な被害を及ぼす性エネルギー兵器同士の戦闘は海上が主な戦闘空域
になる。自国領土に侵入された時点で、連絡網がすべて破壊され、敗北が決定してしまう
からだ。

そして、性エネルギー兵器の敵もまた性エネルギー兵器である。
自動照準のレーザーは目視で飛ぶ航空機を一瞬で無効化する。
大電力のEMPは電子機器を破壊する。電波の擾乱は半径数キロに及び、レーダーでは、
存在は確認できても、存在地点を特定する事ができない。
大電力によるプラズマ装甲で外部からの電磁波を遮断できる性エネルギー兵器のみが、
戦闘空域に存在でき、光学兵器での攻撃を可能にするのだ。

この条件下、海上迎撃のサポート手段として、性エネルギーを利用した潜水艦が作られた。
名前は「緋神(ヒノカミ)」
海中、海上にあって、性エネルギー航空機のサポートを行うほか、独自の兵器も内蔵する。

ここで、対ダズンマリアの目的もあり、人員が増設された。

緋神の操縦者として、SEL所長の娘、「島村綾ね」が選ばれた。
緋神には膨大な発電力が要求され、現在のメンバーではその条件を満たし切れなかった。
日本では前例のないレベル2ジェネレーターガールへの改造が必要となったため、
島村所長が自らの娘を選定した。

また、特殊な条件下でのエネルギー発生を研究する、SEL豊橋ラボから「立科さより」が
新たなメンバーとなった。
さよりは、主に乳房、乳首への快楽機関の増強をしたジェネレーターガールである。
持ち前の性格を反映し、高度の快楽を感じているときでも高い判断力があることが評価
された。

つづく


用語


ダズンマリア

全高約120m全幅400m。人型に128枚の羽根をつけたような形。
(マップス8巻のラドウ艦のよう)
主兵装は大出力のレーザー。ジェネレーターガールが産み出す大電力を
使ったものがほとんど。
防御としては、弾頭弾に対してはレーザー迎撃、実体弾は大気に放電
することにより生成する帯電イオン層を通過させ帯電させたのち電磁場で
威力を減衰する。
推進剤としての海水を確保するためおもに海上を移動。自分に危害をくわえる
可能性のあるものを選択して攻撃する。
スリップストライカー

全長約50m断面が扁平なひし形の四角錐のような形。
後部にバーニアの集合体があり、テールを滑らすように(ドリフトのように)
機動する。
推力は、(怖いことに)海水を電気分解して発生する水素と酸素。
燃料タンク不要のため危険性は低い。
主兵装はレーザー。機動のドリフトはレーザーを一点に照射したまま、回避を
行うため。
対ダズンマリアとして、CGR(コンビネーション・ジャイロ・レールガン)がある。
これは、同一射線上に5発の実体弾を発射するもので、1〜4発めは大気を
切り裂き、ダズンマリアの帯電イオン層を無効化しつつ後方に真空を発生
させ、第5弾の大気による威力減衰を防ぐ。
ただし、発射に2.5秒の、射点に対する直進が必要になる。
ダズンマリアとの第一次接触において、GG可奈子が、唯一命中弾を与えたが
損害は軽微、GG可奈子の機はダズンマリアの反撃により大破、SELチャイナ
に、拿捕され可奈子はさまざまな検査や改造を受けることになる。
スリップバックラー

ダズンマリアの大出力レーザーを防ぐことのみを目的に作られた飛行型性エネ
ルギー兵器。ダズンマリアのレーザーを約12秒間防ぐことができる。
ダズンマリアとの第二次戦闘に使用。
あおい、萌実、夢子が機乗。
スリップスティンガー

直径40cm長さ20mの鉄塊をレールガンで発射するのみの飛行型性エネル
ギー兵器。スリップバックラーに防御されつつダズンマリアに攻撃をくわえる。
ダズンマリアとの第二次戦闘に使用。
可奈子、かんな、さよりが機乗
スリップコマンダー

スリップスティンガー、バックラーの動きをサポートする。
上位命令として強制コントロールすることも可能。
ただし、強制コントロールは性エネルギー兵器を2人で操縦するという事になり
条約に抵触する。
ダズンマリアとの第二次戦闘に使用。
杏子が機乗。
緋神(ヒノカミ)

潜水艦型性エネルギー兵器。
超伝導推進により最高移動速度は80ノット。通常兵器は搭載していない。
海中に没したまま、大電力を使って海水を加熱、上空の気象に影響をあたえる。
ダズンマリアとの第二次戦闘に使用。
綾ねが機乗。
綾ねの手足の神経を接続することにより、ほぼ訓練なく操艦が可能となっている。
綾ねの主観によると、模型の艦を手に持って、粘度の高い液体中にいるよう。
手に持った艦を動かすことによって回頭、回避運動し、自分が歩くことによって
移動する。船の重さと、粘度による抵抗が、実際の海中での機動の抵抗となる。
ジェネレーターガール強化レベル

LEV.1
身体に改造をくわえ快楽レベルを増すとともに、安全措置として、神経遮断
人工心肺の接続、内性器部、脳の保護を行う。すべての改造は外科的に排除
することが可能であり、完全に元の身体に戻ることができる。
SEL日本と、SEL中国の、ほとんどのGGはこのレベル。
LEV.2
内臓(おもに消化器官)の一部切除などにより、快楽器官を増設する。
SEL JAPANでは、「島村綾ね」のみが処置を受けている。
完全にもとの身体に戻ることはできず、強化解除後も、栄養液の点滴などが、
生涯必要になる。
SELドイツ、SEL北欧、SELフランスのメインGGがこの処置を受けている。
LEV.3
ダズンマリアのみが、これに該当する。
人間としてのフォルムを残していないGG。
国家が対外的に発表しているGGは倫理的問題もありこのレベルはいないが、
実験的には各国に数人が存在すると思われる。
ジェネレーターガール種別

Vtype
バージンタイプの略
処女のジェネレーターガール。
エネルギーノイズが少ないため、性エネルギー兵器に適する。
Atype
アダルトタイプの略
非処女のジェネレーターガール。
エネルギーノイズは多いが、大電力を発生させる事ができる。
発電所等、一般のジェネレーターガールはここに属する。
Mtype
マゾヒストタイプの略
痛みを快楽に変えるタイプのジェネレーターガール。
肉体、脳に与えられる刺激が最も強いため、発生する電力も大きい。
弊害が多いため、現在、研究が中止されている。


性エネルギー兵器に搭乗できるレベルのジェネレーターガールはVtypeでありながら
Atypeのジェネレーターガールより高出力の者がすべてである。

処女が非処女になったとき、どのような理由で発生エネルギーが変化するのかは
まだ解明できていない。
大脳のパターンが変わるという説と、ホルモンバランスが変わるという説があるが、
性エネルギーの発生自体が脳に密接な関係があるため、大脳パターンの方がより
多く研究されている。

豊橋ラボのカテゴリーAでは、少女に、幼少時からの性交、近親相姦、見ず知らずの異性
との性交、レイプ、等のメニューで性交を日常の事と認識させ、処女、非処女の意識を
なくしてしまうという研究が行われている。
聖清美(ひじりきよみ)はそのメンバーで幼少時から一日5人以上との性交した場合の
脳の変化を調べられている。通算性交回数は2万回以上。

EMP兵器

核爆発による電磁パルスにより、電子機器の配線に過電流を発生させ、配線
を焼き切る事により精密電子機器を使えなくしてしまう兵器であるが、性エネルギー
兵器では、膨大な電力により、電磁場を発生させ電子機器を焼き切る。

この機能は強力な性エネルギー兵器には標準搭載されており定期的に周囲の
シールドされていない電子機器を破壊する。

弱装として、ICバーナーというものがあり、こちらは照準された対象の電子機器を焼き切る。
初期の性エネルギー兵器に使われていた。
プラズマ装甲

EMPによる、電子、電磁攻撃を防ぐ手段として、メインコントロール部分をプラズマで覆う
事が考案された。
しかし、航空機でプラズマを発生する手段としては、やはり大電力が必要という事になり
結果、プラズマ装甲は性エネルギー兵器にしか実装できなかった。

陸海空、シールドされていない兵器が瞬時に作動しなくなるEMPの中での戦闘は
性エネルギー兵器だけが可能になった。
レーザー

初期性エネルギー兵器の主兵装。
電力と、励振装置さえ強化すれば威力を上げられるため多用された。
攻撃性質が光なので、瞬時効果、熱、拡散といった性質を考慮し、コクピットは内部へ
機体色は銀か白、蒸散装甲、というような対処がとられた。
高速移動体でないものには、煙、水蒸気なども減衰効果がある。
ダズンマリアは濃密な水蒸気をその身に纏い、性エネルギー兵器からの攻撃を防御
する。